使える冷蔵庫研究所

冷蔵庫のあれこれをご紹介します

冷蔵庫の温度について

近頃の冷蔵庫は、食品を最適な温度で保存できるよう多ドアタイプが増えている。言うまでもないが、ドアごとに目安となる温度が異なる。
  • 野菜室 約5〜7℃
  • 冷蔵室 約3〜5℃
  • チルド室 約0℃
  • 氷冷室 約-1℃
  • パーシャル室 約-3℃
ちなみにチルド室は肉や魚、ヨーグルトなどの乳製品、練り物などの保存に最適。氷冷室は、肉や魚、貝類、刺身などを保存するのに向いている。バーシャル室は、わずかに凍る微凍結状態。ハムなど加工品の保存に活用するといいだろう。
 
冷蔵庫内の温度の目安の温度がわかったところで、自宅の冷蔵庫内の温度がわからねば、比較のしようがない。とはいえ、冷蔵庫内の温度、手持ちの温度計を入れただけで測ることができるのだろうか?答えは、NO。というのも温度計を冷蔵庫から出し入れする際、ドアの開閉によって、外気が入ってしまい、正確な温度を測ることができないのだ。では、どうすれば良いのか?
 
温度計で庫内の温度を計測する場合は、冷蔵庫の中央に(ちょうど真ん中にトレイ)約100mlの水を入れたコップを一晩置く。翌日、そのコップに温度計を入れ、3時間ほど浸してから測定をすると外気の影響を受けることなく、測定ができる。さらに手軽に温度を知りたいのなら、冷蔵庫専用の温度計がオススメ。普通の温度計よりはやや高価だが、通販などでも簡単に手に入る。
 
たいていの冷蔵庫には温度設定機能がついている。冷蔵庫を開いたとき、1番奥の当たる面についていることが多いが、最新タイプの場合、タッチパネルやセンサーで管理するものもある。つまみの場合は、弱中強や1〜5などという目盛りがついているものが一般的。真ん中部分が先ほど説明した冷蔵庫内の温度目安3〜5℃に設定されているものが多い。
目安の温度と実際の温度がわかったところで、両者を比較する。もし、冷蔵庫内の温度が目安よりやや高めだった場合、つまみを強に。逆に冷蔵庫内の温度がやや低めだった場合、つまみを弱にする。目安の温度と実際の温度がわかれば、こんな具合で簡単に調節することが可能。
 
外気温の上がる夏は、やはり冷蔵の温度も高くなりがち。逆に、外気温の低い冬は冷蔵庫内の温度も低く保たれているのが一般的だ。きちんと計測して、温度設定機能を使うのが正解だが、日々行うのはなかなか困難。衣替え感覚で、夏を迎える前、冬を迎える前に、温度を確認し、設定を変更するのがオススメ。実際、温度調節機能を夏は「強」に、冬は「弱」に変更するだけで、電気代が節約できたというリサーチもある。冷蔵庫内の温度は季節で変わるのか?

 

  
結論
規格で定められら冷蔵室/4℃以下、冷凍室/-18℃以下を基準とし、実際の冷蔵庫内の温度と見比べることで、冷蔵庫内が適正な温度に保たれているか、否かを判断することができる。さらに、温度調節機能を上手に使えば、節約にも一役買ってくれそうだ。ちなみに冷蔵庫は、上から下へ、下から上へと冷気が循環することで、温度を一定に保つ。ものを入れすぎると循環が悪くなるので、あまり詰め込まない、ということも念頭に入れておこう。

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